「本当に・・・都合のいいワガママだよ・・・」



富田君の気持ちを聞いた私は、ただ力なく頷くしかなかった。



「ごめんね、帰るとこ呼び止めちゃって」



「ううん、大丈夫。
じゃあ、また月曜に・・・」




そう言って教室を出て行く富田君を、ぼんやりと眺めていることしかできなかった。