皆が知っているのは、私が富田君に告白すると宣言したところまで。


上手くいかなかったと解釈するにしても、何故、熊君まで不機嫌に?


皆、三角関係のもつれだろうと気遣って、それ以上は触れてこなかった。


皆が思っているほど単純ではない。


だが、余計な詮索をされずに済んで、私は内心ホッとしていた。