ぞくっとするほど低い声。

鋭い目つき。



ここにいる人は誰だろう?


いつもポーカーフェイスを気取って、時々苦笑いをする富田君じゃない。



ここにいるのは・・・



「い、いや、怖い・・・!」



私は富田君をドンっと突き放すと、大雨の中、1人走り出した。




残された彼は、どんな顔でどんな想いをしていたのだろう。