「・・・怒鳴ってごめん・・・」



そう言うと、熊君は切なそうな顔をして走り去って行った。


残された私と富田君はしばらく立ち尽くした。


泣きじゃくる私に、富田君はとりあえずベンチに座るように促した。



飲みかけのオレンジジュースを飲もうと手に取ったが、手が震え、唇が震え、口に運ぶことが出来なかった。


カラカラに乾いた喉。

ポタポタと流れる涙では、乾いた喉も心も潤せなかった。