学校に着くと、私は指輪を外してブレザーのポケットに入れた。



とても名残惜しそうな顔をしていた私の様子を見て、




「学校が終わったらオレが何度でもはめなおしてあげるよ」



と熊君が言った。



熊君の優しさに私はすっかり舞い上がっていた。