檻から飛び出して 街へと走った 深い宵の闇は 月よりも眩しくて 太陽よりも優しい 誰も私を縛れない 断ち切った鎖が 地に落ちる音を聞いた シャラン… 思ったよりも軽い響きに ほんの少しだけ 不安と淋しさ残して 歩き出す背中 真っ白だった翼が 影に散った