「こんなドキドキ、初めてなの……」 俺は、気づいたら、彼女を引き寄せて胸の中に閉じ込めていた。 昨日のように、身構えてない。 完全に俺に体を預けて、抵抗もしない。 体を離して、無造作に彼女の涙を拭うと、目と目が合う。 そして潤んだ瞳で、彼女が口を開く。 「相馬くん……好き」