今の俺、完全に嫉妬の苛立ちが、顔に出ている。


そんないつもと様子が違う俺に、彼女は気づいたのか、気まずそうな顔をしている。


昨日の心地いい空間は、全くない。


嫌な沈黙が続く。


勝手にイライラしてても仕方ない。俺は思っていることを口にした。



「……今日、二宮と普通に話せてたね」

「え……う、うん。二宮くん、面白い人だよね。わりと平気だった」


彼女の言葉が心臓に突き刺さる。痛い……胸が痛い。グッと、唇を噛み締めて、冷静になろうとため息をつく。


感情をコントロールしろ。彼女は悪くない。何も悪いことはしてないんだから。


だけど、やっぱりやりきれない。