「ごめんね。一人で仕事やらせちゃって」


彼女は首を横にふる。


久しぶりに話した。話したというか、一方的に俺が話してるだけなんだけどね。


それにしても暑い。走ってきたせい? 緊張してるせいか。


「窓、開けていい?」

「あ……うん」


彼女は俺の言葉に、すぐに反応して、窓をガラガラと開けてくれた。


ソヨソヨと涼しい風が入り込んでくる。


そして、彼女の綺麗な髪も風でなびく。


思わず、触りたくなる。