「あみ、待って!」 やっと追い付いて、彼女の手首をつかむ。 「……ごめんね」 俯いて俺に謝ってくる。俺のほうが謝らないといけないのに……。 人が行き交う廊下じゃ目立ちすぎる。場所を変えようと、彼女の手をつなぎ、空き教室に入った。 「……相馬くん、女子校に行ってほしかったんだね。彼氏の気持ちも分からないなんて、私、彼女として失格だね」 「違うよ! 俺がちゃんと……」 俺がちゃんと、話を聞いていれば……。受験勉強の邪魔をしたくなくて、あえて距離を置いた俺が悪い。