確かにこんな性格のままじゃ、社会に出てもコミュニケーションなんて、とれないよね。


相馬くんさえいればいいって、思っていたけど、そんなんじゃダメなんだ。


「ありがとう! 二宮くんに相談してよかった」

「どういたしまして」


私が立ち去った後、二宮くんから笑顔が消えていたこと……私は知らなかった。


「……純粋すぎて、残酷な女の子に俺も惚れたよな。早く新しい恋をしよう」



そう言って、二宮くんは相馬くんのメールを消去していた。