「あみ、おはよ」

「おはよう!」


同じ小学校出身のなおと、通学路の信号で、ばったり会う。


なおは同い年に見えないくらい大人っぽいスレンダー美人。ポニーテールにサバサバとした性格で、かっこいい。何でも話せる親友だから、中学でも同じクラスになれて、嬉しかったんだ。


「なおはスタイルいいから羨ましいな。制服着こなしてるもんね。私なんか、無理やり着せられてる感があるもん」


なおは私の言葉に、プッと吹き出す。


「あみは童顔だからね。でも男子ウケはいいよ」

「……もぉ、私が男の子、苦手なこと知ってるくせにー」


私は男の子と話すことが大の苦手。緊張して目も見れない。思春期特有の恥じらいとかじゃなくて、昔からそうなんだ。