二宮くんは大きくため息をついて、脚立から降りた。 「悔しいから言いたくなかったけど、相馬も同じこと言ってた」 「え?」 「自分は嫌われたけど、ずっと好きでいる。想い続けるって」 嘘……。私、あんなに拒絶して、傷つけたのに……。また想い続けるって、思ってくれてるの……? 「絶対に泣かせないでほしい。あみのこと、頼むって頭下げられた」 な……んで……? 別れた私にそこまでしてくれるの? 切なくて、苦しくて、我慢できなくて。涙がポロポロと零れる。