その日の放課後。 私は図書委員の仕事を一人ですませて、誰もいない廊下を歩いて下駄箱に向かった。 うちのクラスの下駄箱に、一人の男の子が座り込んでいる。 「相馬くん……?」 部活終わりなのか、まだユニフォーム姿だった。 私に気付くと、立ち上がり下駄箱にもたれかかって、口を開く。