なおは、私を見てくる。私は気まずい顔をして、俯いた。 「でも……」 「大丈夫。本当に保健室に連れて行くだけだから」 「……じゃ、お願いね」 私はゆっくりと立ち上がって、彼の隣を歩いた。 手を添えてこなかったのはきっと、この間、私が彼を拒絶したから。 グッタリとした私を心配そうに見てくる彼。 「いつから具合悪かったの?」 「今朝から……」 今はまだ二人きりになるのが怖いよ……。 きっとまたあの話になるだろうから。 私の答えはまだ出てないのに……どうしよう。