こんなことが続いて、頭が痛くなってきた。 「人の恋路をネタにして、何が楽しいんだか。嫉妬? 見苦しいわ。バッカみたい!」 え……? 顔をあげると、なおが私のために怒ってくれた。コソコソ話をしていた女の子達は、バツが悪そうな顔をして、黙ってしまった。 「大丈夫?」 顔色の悪い私のおでこに、なおは手を添えてくる。 「熱はないけど、顔色悪いから保健室行こう」 「……うん」 「俺が連れて行くよ」 え……? 不意に後ろから、声をかけてきた男の子。 相馬くんだった。