どのくらいの時間こうしていたんだろう? 離れたくなくて。 でも、このままの状態でいるわけにもいかず、ソッと体を離す。 彼女は俺の顔を見上げると、少しだけ笑ってくれた。 ……ドキン。 俺の大好きな、本当の笑顔。今、この瞬間、俺だけに向けられている。 「キス……していい?」 「え……」