「同じ空」


いつも同じ景色を見ていた



春に咲く校門のサクラ


夏には校庭でひまわりが揺れて



秋にはふたりで公園で落ち葉を拾った


冬になるとくっついて歩いた





同じ景色を見ていた


だから怖くなかった



バイバイって手を振っても


次の日の朝にはまた会えた




繋がっていると信じていたのに

どうしてこんなに不安なんだろう




好きだという気持ちは変わらないのに

あなたを信じたいと思うのに



どうしてこんなに怖いんだろう




違う制服

違う教室

違う仲間




あなたがどんな友達と何を見て笑っているのか


それすら私は知ることができない




そんな弱虫な私に言ったあなたの一言


“同じ空の下だろ”




その無邪気な笑顔を信じる

離れていても

心が離れるわけじゃない



不安や恐怖を

あなたへの愛に変えて




新しい一歩


一緒に踏み出そう