彼と別れた 帰り道 真っ赤に腫れた瞼をおさえ 視線を落とした その先で いつもの堤防に座り込み ワタシを呼ぶ君がいた 相変わらず ぶっきらぼうな態度で 缶コーヒーを差し出すと 二人は言葉もないままに 沈む夕日をただ見詰めた しばらくして 『お前と同じ事を考えてたから、同情するみたいで 励ましなんて言えないや…ゴメン…』 そう呟いて 君はそっと 溜息をつく