カアッと一気に耳まで赤くなるのが自分でもわかる。


「そんなの、気にすることないんじゃない?」


あっさりした言い方をされたあたしは妙にカチンときて、座り込んだまま岡田をにらんだ。


「なによ!あたしのことなんかなんにも知らないくせに!簡単にそんなこと言わないでよ!」


そんなことをしているうちに、チャイムが鳴って廊下が一気に騒がしくなってきた。