フウッと小さくため息をついて組んだ両手の上にあごを乗せる。


「イタッ」


ちょうどひじの所にシャーペンの先が当たったみたいで、チクッと痛みを感じた。


「あ、これ入院前に買ったおニュウのやつだ」


そのピンクの猫耳の付いたシャーペンを持って、なんとなくカチカチと芯を出す。


すると無性になにか書きたくなってきた。