名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。

『お前、誰!?』と言っているみたいにあたしを完璧に警戒していた。


「やだちょっと、うっそー!?あたしのこと忘れちゃったの!?」


いつでも逃げられるように腰を引いたモモが、ショックを受けているあたしを遠くからフゴフゴと匂っている。


「ほらっ、あたしミユだよ!?たった一ヶ月半なのにわかんないの!?もっとちゃんと匂ってたしかめてよっ」


ジリジリと近付いて、差し出した手をモモの鼻先に必死に持っていく。