名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。

「ちょっとミユ、そんなに慌てないでゆっくり歩きなさい」


後ろからお母さんがあたふた追いかけてくるけど、あたしの頭の中はもうモモでいっぱい。


「ミユッ、転んでまたどこか怪我をしたら大変だろうに!落ち着きなさい!」


タクと一緒に荷物を持って、ずぶ濡れのお父さんが渋い声を出している。


それもシカトしてズンズン進んで行くと、居間のソファーの上でくつろいでいるあたしのモモをすぐに見付けた。