岡田がしゃべるたびに揺れる緑の毛むくじゃらがおかしくて、あたしは苦笑いした。


そしてあたし達は家へと歩き出した。


途中何気なく見上げると、少しずつ日が傾いて薄い雲までオレンジに染まった大きな空と。


夕焼けに照らされた胸元の小さな子猫。


そこから振り返ると同じく顔をオレンジにした、いうことをきかない自転車に悪戦苦闘中の岡田。