名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。

でもそれ以上近付こうとしない子猫にもう一度呼びかける。


「お願い、逃げないでこっちに来て」


どうにか抱っこしたくて、ポロポロ落ちる涙を放ってゆっくりゆっくり子猫の体に手を伸ばす。


「いたか?」


「うきゃっ」


なにも気付いていなかった岡田が急にヒョコッと草むらから出てきたから、あたしも子猫も驚いて飛び上がってしまった。