「アシニキズ、ノコシテ、ゴメン」


あたしは目を大きく開いて、空を見上げた。


多分、命は助けられたけど足のケガまでは消せなかったことを謝るモモに、ジュワジュワッと涙が溢れる。


「モモ!あたしこそごめんね!せっかくモモに助けてもらったのに、こんな傷なんか気にして!これからはこの傷ももらった命ももっと大切にするから!」


膝をついてそう叫んだあたしは、ただの薄暗い霧に戻った空にもう一度絶叫した。