茂みの裏から覗いていると、見慣れたアホ面が現れた。 鼻の下、伸びてやがる。 私が知る限り、あいつがラブ的なレターをもらうのは人生2度目。 一応、平静を装ってはいるが、内心バクバクなのが手に取るように分かる。 動きが、ぎこちないし。 手と足が同時に出てるし。 念のため、紹介すると、 彼が、釣弦三鶴(ツリヅルミツル)。 釣弦家の三男。 上の兄貴二人にいい所を持っていかれた、残りカス。 いたって平凡。 見た目は平々。 知能も並々。 運動も凡々。 親しみやすさだけ、中々。 それだけの男。