「何言ってんだよ!?

本当は仲直りしたい、って思ってんだろ!?」

心の中を、見透かされている気がした。

「誰が。早苗となんか…」

ぷいっと横を向いたのは、慎一にそれを悟られたくなかったから。

「俺は知ってるよ。
お前が本当に好きなのは、俺じゃない。

…だろ?」

イジワルく笑った、慎一くんに、とっさに言葉が出て来なかった。

心臓が飛び出しそうなくらい、ドキドキしている。

「違う!?」