「何の因果かしらねぇ…。今度は私に病気が見つかるなんて…。

手術のために入院した病院で、あなたに出会うなんてね…」

「お母さんが守ってくれてますから。大丈夫です!」

手術を前に少し弱気になる叔母さんに、私は力強く答える。

叔母さんはお母さんと同じで、子宮に病気が見つかった。

今日は午後から、それを取り除く手術が行われる。

私達が出会えたのも、わかり合えたらのも、ただの偶然ではなくて、すべてはお母さんの思し召しだと、運命的なものさえ感じてしまう。