モモちゃんが私に話そうとしていることは、一体何だろう?

叔母さんの息子だというのに、名字が『百川』っておかしくない!?

結婚してる?

あの若さで?

………???

考えても考えても、わからないことは分からないままで、解決するはずもなかったから、私はモモちゃんが病室に現れるまで悶々と過ごしていた。

病室に持ち込んだ小さな時計が、『チッ、チッ…』と小刻みに時を刻んでいる。

その音が、静かな病室にうるさいくらいに響いていた。

時が経つのが、異様に長く感じた。