行き場をなくした私の気持ちは、この肉体と共に、消えるしかないんだ。

「三船…っ!!」

背後から伸びた腕に、私は力強く抱きしめられていた。

全身から伝わるモモちゃんの鼓動と温もりが、私を包んでくれた。

「そんなことないさ…」

私の耳元でささやいた声は、震えていた。

どうしてこんなことを、私はモモちゃんに話してしまったんだろう…。

言ってしまってから、ものすごく後悔した。

友達でさえ、本当の私を見せることができなくて、うわべの付き合いしかできなかったというのに。