『あの子を産んだから、妹はこんなことになったのよ!?』

怒りをぶつける叔母さんに、背中を小さくして、ひたすら頭を下げ続けるお父さん。

『あの子が、妹を殺したのよ!』

まっすぐに指を差して、叔母さんは私に睨みつけるような目線を私に向けた。


………………


ハッとして目が覚めた。

いつもより早く訪れる病院の夜は、私に嫌な夢を見せる。

あれは私がまだ幼い頃の、忘れることができない記憶。