君色の空

病室の雰囲気を一気に明るくする、その声に、ふたりで笑ってしまった。

「明日には、普通の食事に戻れると思うからね!」

という、うれしい言葉を残して看護士さんは、病室を出て行った。

「これがナギの夕食!?」

早苗は驚きを隠せない表情で、それを見ている。

「これはまだましな方だよ。朝のごはんは、お湯だったんだから!」

私がそう言うと、『本当に!? ナギ、赤ちゃんみたい』と、早苗は私と同じようなことを口にした。