か弱き乙女が、男子に 強いなんて言われて… マジ、ムカつく!

「…てか、かなりショック。」


「そいで、あの日だったよな…。お前のオヤジさん、居なくなったの。」

しんみりと言うアイツ。

「そう…。あまりに突然で、あたしったら、泣くことも忘れてた。」


「だからよ~、代わりにオレ様が、泣いてやったんじゃね~か!」


ぶっきらぼうで、言葉も悪いけど…そこが、あんたのやさしさなんだよね。


「あの…さ。ずっと、言えなかったんだけど。」

何故だか、いつになく素直な気分のあたし。


「何だよ?」


「あの日は、ありがとう。」


「へっ?」


「ずっと、父さんのこと探してくれて。」


うつむいた大地の顔が、そっと笑ってた。


大地が、照れた時の仕草だよ。