暗かったから、あたしの顔は悠ちゃんに見られなかったと思う。 …ううん、見られてないことを祈った。 絶対真っ赤だし、絶対涙目だし、絶対…口が震えてる。 あたしが黙ると悠ちゃんも黙って…しばらく沈黙が続いた。 返事を聞くのが怖くて、まっすぐ悠ちゃんを見ていた目を、地面に移す。 『…真結』 「…ん」 『――…付き合おっか』 「…え?」 驚いて顔を上げると、2メ―トルくらい離れていた悠ちゃんが、目の前にいて。