「……オイ安藤、 なに相沢泣かせてんだよ」 しゃがみ込んで泣く私の真上で、固い声がした。 一瞬石井かと思ったけど、 顔を上げて違ったことがわかった。 「あのねぇ、 私が泣かせたんじゃないの! どこに目ェつけてんの?」 「…………そーだよ……福島。 安藤じゃないよ」 学ランをだらし無く羽織って、 ズボンだって腰パンで、 Yシャツは出てるし、 その下には赤いTシャツを着てる、 校則やぶりすぎの福島。 でも、こんな私を心配してくれた、 なんだかんだ言って優しいやつ。