そう言ったら、 石井は急に真顔になって、 私を見つめた。 「な…なに?」 「……何で佑がいたわけ?」 「偶然、だと思うけど…」 「……ふーん」 彼はそれきり黙って、 私はどうしたらいいのかなと頭を悩ませながら、 中野先生の号令で改札を抜けた。 ついさっきまではあんなにご機嫌だった私だけど、 今はすっかり気分が沈んでしまった。 何より、 石井の真意が分からなくて 泣きそうになる。 なによ。 涙くらいでるもん。 修学旅行がとたんに不安になってきた。