「無理に取ろうとすんな!」 石井は針を取ろうとした私に鋭く言った。 針は思いの外がっちり突き刺さっていて、 いくらかの血も出ていた。 「ど、どうすんのよぉ亜紀!」 「い、石井ぃ」 「……保健室」 「え?」 「え、じゃないっしょ! 保健室行くぞ!」 「はっハイ!」 私は石井に右手つかまれて、 保健室に連行された。 本当ついてない……! 石井、カッコイイ……! だけどこのとき、 石井をカッコイイと思ったのは 私だけじゃなかったの。