夢中で走ってた。 そうしたら思い切り転んだ。 手をのばすのが間に合わなくって、 顔からコンクリートに突っ込んだのだ。 擦りむいた膝や肘、 手の平、鼻の頭。 血がにじんで、 そこに塩辛い涙が染みた。 ピリピリとした痛みを伴う細かな傷は、 確実に私の涙を増やす。 全身ボロボロだった。 きっと心と同じように、 聞こえない悲鳴をあげている。