悲しみの狂想曲



























あれから、どのくらいの時間経ったのだろう。


10分?


…いや、1時間くらいかもしれない。



麻奈が目を開いた頃には、姉はベッドの上で寝ていて、月も見馴れたモノに戻っていた。


そして、気付いた。

自分が透けていることに。