ケイカ -桂花-

ここ?

小さな古いビル。

いかがわしい看板は1つも無く、周りの店とは明らかに違う。

そういう店じゃないのかな?

いや、こっちの方が怪しいじゃん!

マニアックで、すごい違法っぽいし。

「私の店」

ケイが下を指差した。

え?

ケイの店?

指の先を見ると地下へと続く狭い階段があり、ガラスの扉が見えた。

暗くて中は見えないが、そういう店ではないようだ。