ケイカ -桂花-

「学校の帰り?」

「ああ、そっちは?」

「これから、しごとーー」

だるそうな声だが笑顔だった。

仕事って、キャバクラか?それともこの貧乏臭い地味さはスナックとかいう所?まさかもっとすごいソープ?SMの女王様?あーこれ以上もう分からないっ。

「そうだハナ、ヒマだったら手伝ってくれない?」

はっ?

「バイト代もちゃんと出すし」

ケイは言いながら私の手を取って早足で歩き出した。

「ちょ、ちょっと・・・」

頭の中に、オヤジにべたべた触られながらカラオケしている姿や、ムチを持った姿が瞬時に浮かび上がった。

ぜっっったい、ムリーーー。