ケイカ -桂花-

公園に着く頃には気持ちは落ち着いた。

「別にどうでもいいけど」

そう口に出して、日陰のベンチを探して座った。

公園では子供達が走り回って、あちこちで奇声を発している。

あんなに汗かいて・・・。

転んで泣いている声となだめるお母さんの声、その100倍くらいの楽しそうな笑い声が混じって辺りに響く。

沢山の子供も大人もいるけれど、誰も私に目を留める人はいない。

うん。

パンは買ってないけど、予定通りだ。