ケイカ -桂花-

---ガチャッ。

「ハナッ?」

うそ、起きてた。

心の準備がまだなんですけどー。

「どうしたのっ?急用?」

焦り気味の私よりケイの方が焦っているみたいに見える。

まさかオヤジが来てるとか?

ケイの足の隙間から玄関の靴をチェックしたが、それは無いようだ。

「えーと、お昼ご飯一緒に食べようかな、って」

コンビニの袋を持ち上げて見せた。

「あ、そう、ご飯ねー・・・」

「なに、忙しい?」

「ううんっ、大丈夫。そうだ、店行こう」

「まだ早いんじゃないの?」

「いいの。店で食べよ」

そう言って一度ドアを閉めると、すぐにカバンを持って出てきた。

なんか予想とは違うけれど、昨日の事気にしてないみたいで良かった。