ケイカ -桂花-

「でさっ、思ったんだ。絶対また来てやる、って。その時は、絶対笑って完食してやるって。1年もかかっちゃったよ」

1年越しの思いを遂げてすっきりした顔のケイを見て、なんかいいな、と思った。

私だったら、寂しくて泣いた事なんて早く忘れようとする。

その前に、身を固くして寂しさなんて感じないようにしている。

自分の気持ちを大事にする、その事が少しだけ分かった気がした。

それが楽じゃない、って事もほんの少しだけ。


「ありがと、ハナ。一緒に来てくれて」

「こんなとこいつでも来てやるよ。・・・ト・・モダチ、じゃん」

「友達・・」

「自分で言ったんじゃん」

嬉しそうに目尻を下げたケイに「ただし、おごりならね」と付け加えた。