ケイカ -桂花-

どういう、って・・・。

責める様なケイの視線が私を焦らせるが、言葉が見つからない。

よくあること、よくあること・・・・。

体の奥から何かがこみ上げてはくるが、それはのどを熱くするだけで言葉にはならなかった。

「問題にしなきゃいけないのはハナの気持ちでしょ?大事なのはいつだって自分の気持ち」

「そんなのっ。
・・こんな事、よくあること、だし。たいした事じゃないよ」

答えになってないのは分かっていたが、それしか出てこないんだからしょうがない。

「じゃあ、そんな顔しないでよ。イライラするわっ。
そんなうそ臭い笑顔で、くだらない言葉聞かされるくらいなら、泣き叫んで暴れてくれた方がずっといいよっ」

手に持ったカップを、テーブルに叩きつける様に置いた。

ドンッという音と振動が、心の柔らかな部分にダイレクトに響く。

「・・・だって、そんな事したら、なんかミジメじゃん。
イタイじゃん、カッコ悪いじゃん」

熱いのどが、言葉を通るたびにキュッと締め付けられる。