さっきまで太陽が見えていたが、今は夕日が見える。 もう夕方だ。 すると館内になっていた音楽がとまった。 「あら、もう終わり」 少女は椅子から立ち、奥のほうへ歩いた。 両側には高い本棚がずらっと列んでいる。 「イオンは・・・どうしたのかしら」 少女はコツコツと靴をならしながら、淡い水色の扉の前にやって来た。 ・