−・・・この最後のP.S.はどういう意味かしら?


嫌み?








頬杖をつきながらついさっき届いた手紙を読み終えたアリスは、アイスティーを飲んだ。










「アリス様、ローズ様もこう言ってるし付き合いませんか?」







−っ!!








「ゲホッ、ゲホッ!

イ、イオン!?」






「アリス様、アイスティーのおかわりは如何ですか?」








咳き込むアリスを笑顔で見つめながら、片手にアイスティーの入った透明のティーポットをアリスに見せた。









「いつからいたの?」








手紙を引き出しの中に入れたアリスは、イオンを鋭い目で睨んだ。











「アリス様が、手紙の封をあけたところからでしょうか」







「最初からじゃないっ。
お願いだから気配を消さないで」







「で、付き合うの?」









執事口調がまた無くなった。









「・・・最悪エロウサギは私のタイプじゃないわ」






「えー」









不満と残念そうな顔と声を出したイオン。










「でも、タイプじゃないのに私は貴方のことが好きなのよねぇ・・・」








はぁ・・・とため息を零したアリス。









「はっ?え、ええっ!?」








珍しく取り乱したイオンにアリスは爆笑した。










「あっはははっ!
そんなに取り乱すことかしらっ?」









お腹に手をあてて身体をくのじにまげて笑い続けるアリス。











「どうしたんだよ」







アリスの笑い声にびっくりした聖夜とエインセルが歩いて来た。