アリス図書館






「兎はアリスを一目見た。
その姿は、どんな華より、どんな宝石より、美しく輝いていた」









イオンは遠くで自分のことを待っているアリスを見た。





薔薇が咲き乱れている美しい庭の中、それよりも美しいアリスが立っていた。











「兎はアリスに恋をした。
兎はアリスと、つかの間の夢を楽しみたかった。



・・・それが理由さ」











「そう・・・。
貴方の思い、届くといいわね」











イオンはなにも言わず、アリス達のもとへ歩いた。








その後ろ姿をローズは、優しい笑顔を浮かべながら見送った。