朱い、ストレートの長い髪を靡かせた人物の正体。
アリスと同じくらいのローズだった。
「・・・貴女は白いほう?それとも、黒いほう?」
アリスは腕組みをしてローズに言った。
ローズはまっすぐにアリスを見つめた。
「私は・・・両方のローズ」
「えっ?」
アリスは予想にもしなかった言葉に驚いた。
「代償はもう充分だったから、寿命は貰わなかったんです」
「イオン・・・」
いつのまにかイオンがアリスの背後に立っていた。
「代わりにアリスには、もう少し図書館で働いてもらう・・・そういうこと?」
イオンの肩に乗っていたエインセルがにこにこしながら言った。
「アリス様には、聖夜の世話が残っていますから」
「あとどれくらいなんだよ?」
イオンの後ろからひょこっと現れた聖夜が何気なく聞いた。
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